8名の女性作家がリレー形式でつづる、月刊「新潮」の好評リレーエッセイ「Passage――街の気分と思考」。
本日発売の5月号では、筆者の一人である水原希子さんが、4月15日配信開始の映画「彼女」で成し遂げた日本映画業界初の試みについて語ります。
(c)Monica Mogi
今、海外の映像業界で最も注目される
「インティマシー・コーディネーター」。
性的なシーンの撮影で、役者をサポートする専門家です。
彼らをNetflix映画「彼女」で、日本の映像業界に初めて導入したのが、俳優の水原希子さん。
「私にできることはトライしていこうと思い、提案してみたのが、日本では初めてとなったセンシティブシーンでのインティマシー・コーディネーターの起用だった」と、実現に至る経緯を語ります。
本稿ではさらに、導入のきっかけとなったある俳優のアドバイスや、これまでの日本映画業界の問題点について、国際的に活躍する俳優ならではの考えを真摯に語り下ろします。
文芸誌ならではの率直な言葉の数々に、ぜひご注目ください。
【著者について】
水原希子(みずはら・きこ)
モデル・女優・デザイナー。1990年10月15日生まれ、米国出身。株式会社KIKO所属。2003年、ファッション誌『Seventeen』(集英社)のオーディションにて、「ミスセブンティーン」を受賞。現在はCM、ドラマに出演の他、『ViVi』(講談社)、『MAQIA』(集英社)、『Numero』(扶桑社)など多数のファッション誌にて活動中。2010年には映画『ノルウェイの森』で女優デビューし、同作がヴェネチア国際映画祭金獅子賞にノミネート。「進撃の巨人」「malu 夢路」「あのこは貴族」、Netflix映画「彼女」に出演。
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