プロフィールを書くとき絶対ある欄、「将来の夢」。私はこれに「バレリーナ！」 と書く、可愛らしいバレエ少女でした。
久しぶりに高校の同級生と会ったら、来年結婚する予定だと教えてくれた。近しい友達からの結婚報告は初めて。その子は前から彼氏との関係をちょくちょく教えてくれたりして、こっそり応援しているカップルだった。嬉しいな。呼ばれてもないのにもう式が待ち遠しい。
でも帰り道、ふと寂しく思っちゃったのよ。変なの、会ってる時は嬉しさでいっぱ
いだったのに。
その子と私は出席番号が前後で、たまたま席が近かった。クラスの男子にメールアドレスを聞かれて、困って顔を見合わせたのが仲良くなったきっかけ。懐かしい。あの子が来年結婚するのか。
私には結婚願望が無い。というか、今はそれどころじゃないって言うのが正しいかもしれない。学校を卒業しなきゃいけないし、仕事も考えなきゃいけない。夢もデカいし、やりたいことも沢山ある。生涯の伴侶を探す前に、この中途半端な身の上をどうにかしなきゃいけない。
少し寂しく感じたのは、その子に置いてかれたような気分になったからだと思う。
人生のコマ割りなんて、人それぞれ。それこそ社会に出れば皆んな各々のマスがあるじゃん。だけどさ、その子の人生と自分の人生を無意識に同じスピード感で見 ちゃってたんだな。勝手に同じようなタイミングで人生送ると思ってた。己の想像力の欠落具合、頭に来るな。
その日は思い出話からお互いの近況まで色々話して、ほっぺが筋肉痛になるほど笑った。JKに戻った感じ。こんな感じだったよね〜プリ撮ってサイゼ行ったら放課後が一瞬で終わってた。
冒頭の将来の夢、今の私はこう答える。「無し！」私たち、小さい頃から将来の夢聞かれ過ぎなのよ、麻痺してる。夢は無くたっていい。別に夢があっても建設的に生きれたりしないもん。あの時のバレエ少女が今の私を見たら目ん玉ひん剥くかな、将来設計とっ散らかり過ぎだもん。でも、そうなんだよ、思った通りになんか一個もいかない。大事な友達の結婚の話を聞いて動揺したりするダサい大人になるんだよ。
だけど別にこれ悪いことじゃないと思う。夢が明確だった少女時代より今の私の方が可能性無限大だもん。JKに負けたりしないわよ。絶望したり、夢みたり、体当たりで人生のコマを進める私はあの頃と変わらないながらも、絶対たくましくなってる。絶賛成長中。
自分のコースで起きる様々なハプニングに私たちはこれからも当然立ち向かい続ける。寂しくなってる暇なんかないわよ。たまに会うその子とまた大笑いしながら互いの健闘を称え合いたい。その為には私は私の人生を頑張らなくちゃ。なんにも置いてかれたりしてない！コースが違うだけで、一緒に走ってんのよ！まったく〜！
色々考えがちな私の奮闘記。友よ、結婚おめでとう。式には絶対呼んでよね！振袖 着てくから！ピンクの！！！
