カミングアウトしましょう。このところ占いにすっかりハマってしまった私は、徒歩の最中に星座占い(タロットカード)の動画鑑賞に夢中である。
情けない。
ただし、去年とても精神的に辛かったときに試しに聞いていて、YouTuberが「神の御加護が…」なんて言うんで「嘘つけ!絶望中だわ」とほざいていた矢先……あったのです、御加護が!
そこから私は煮詰まるたびに、占星術に運気の天気予報を聞く癖があるのだけれど、これがすごい。どの占い師YouTuberを聞いても似たカードが出てくるので概ね同じことを言われるのだ。天体はバカにできない。
ところが肝心な私のメンタルが安定していないから、嬉しいことがあっても喜べないし、辛いことがあっても挫けない、意地の張り様に疲れる。
素直でないのだ。気分屋さんにならないように調節は頑張ってるけれども決して強くはない。感情はあるのに認められないことに問題がある。私は、感情の出せない自分も嫌いだ。
出したらいいじゃんかって、とんでもない。私の感情がいちいちあらわになれば辺りはマグマと化し、映画『キャリー』の絵面になってしまう。
そういえばキャリーの怖いお母さんは宗教狂いだった。
今年度から縁あり、国立大の哲学・歴史学科で学ぶ私はバカ丸出しで、這いつくばうように勉強に励んでおりますが、バカながらに悟ったことといえば「人は何かのせいにして生きたい」ということと「戦争は儲かる」ということ。
最近の私の寄り所と言ったら、もっぱらブラックコーヒーと占星タロット動画になってしまった…マズイ、私は最近の出来事を天体のせいにしているのか?とすら病む。
コラム『I hate, I love』が前よりも書けなくなったのは、前ほどに自分を愛せないからなのだと思う。「I hate」で止まる最近はその先の文が書けない。
思うのよ、自分を愛しましょうとか、自信を持ちましょうの自己啓発に大文字で言い返したくなる、
HOW ???
どうして自分を嫌ってる人が自分を愛せるのよって。
鏡に向かって話しかけるとか、効果はあるんだろうけど(やらんでもないけど)、マジできない。
ただ反対に、自分を嫌うだけのカロリーがあるのにも大したもんだと思う。興味はあるんじゃん!
何が悔しかったとか、何がダメだったとか、関心はあるんだから……bestではなくても、日々betterな選択の積み重ねをして「悪くないじゃん」って言えればグッド。
それ以上は調子に乗りたくないんだから、乗らんで良い。
思い出したことがあって、私は昔から「Down to Earthな(地に足がついた)人」になりたいと思っていた。そこは何故かブレない。
でもこれ、とっても難しくて…ダイエット中みたいに、いつまでも満足のいかない目標なんだなと定義してみる。
まだまだ地に足はついていないソーズビーだが、冷静に見れば5年前には想像もしていないほどに地面を踏みしめようと耐えていると思う。
学業とレギュラー番組を両立しながら、バレエで心身鍛えられる環境と継続力がこんなにも自分にあるとは思わなかった。
お恵はちゃっかりゲットしていて、自分が鬱々詐欺で笑える。
かたや芸能界に限らず、夢を売ることって昔から金になりますよね。
私もよく買うし。
社会で生きるには自分の思想とは別に「浮き足立って」魅せる技も必要だと思う。
それこそがファンタジーであり、リアリティは大方どうでも良い。
日出高校という旧(自称)芸能高校に通っていた私ですが、体育の先生が言った
「このクラスは普通の子が多いなと思いました、良い意味で」。
役者や歌手を目指すクラスメイトたちはポカンとしたり、嬉しくないとほざいていた。
ここであえてリアリティを伝えよう。
私が見てきた【一流】たちはみんな「Down to Earthな(地に足がついた)人」、もっといえば「普通の人」です。その人らの面白みは誰よりも渋くて真面目な嗜好から来ていて、もはや誰にも理解されない、時にはイラつかせるほどの正しさ。
本当に彼らはかっこいいし、いつまでも現役でいて、魅力は尽きず、過信がない。
雲の上にいるようでいて、誰よりも地にひれ伏しているイリュージョンときたら、たまらない!
この意味がわかる人との会話は非常に楽しい。
私だって芸能界で夢を追いながら学生のクセに、こんな生意気な物差しがあることはとても誇らしい。見てきた数は少ないが、あの【一流】の彼らのように孤高でいたいから、彼らのように踏み締めていたい。
だから、心の成長痛はあってヨシ。欲に負けたって、アリ。
depressionはこの世の終わりではなく、むしろ始まり。見逃してはダメ。
人の痛みを知り、最適なお知らせ(言動)ができる人になるためのお遍路なのよん。
だからこそ!人の痛みに漬け込むビジネスやファンタジーに要注意。
浮き足ながらも、プリエ(バレエの踏み込み)を毎日頑張ってしている私があなたに伝えるリアルお節介。